1月末に横浜市の認可保育施設の選考結果が配送された。競争は過熱し4417人が1次選考に落ちた。2次選考も行われるが、現時点では4人に1人が保留児童になった計算だ。筆者である私も横浜市在住で、この4月に認可保育園に長女を入園させるため苦労した者の一人だ。働き続けたいのに落選した女性たちの声は、悲鳴に近いものがある。
就労中の女性でさえ激戦のため、専業主婦がこれから働き出したいために子どもを預けようと思ったら、認可保育園にはほぼ入れない。
6年間の専業主婦を経て、横浜市都筑区で2件の保育園を経営する女性がいる。社労士の菊地加奈子さんだ。専業主婦で認可保育園に預けられなかった悔しさ、夫がパタハラに遭い会社から不利益を受けた悔しさをバネに、社労士の資格を取得した。そして、5人の子どもを1つの施設で見たいと、自ら保育園を設立した。
どのような経緯でここまでたどり着いたのか。その原動力はなにか。菊地さんに伺った。